ブログ

アマニカスの面会制限

コロナ禍が続く中、アマニカスにご入居の皆さまの面会制限をしています。3月4月のころは、完全に面会ができない状態となりましたが、長引く中で、ガラス越しの面会を始めました。

ガラスの外側と内側でお会いして頂き、声が聞こえにくいことに対しては、電話を使っていただきました。あるいは、クリニックに来られたご家族にipad を使っていただき、入居者様にもipad を使っていただき、ipad での面会も行いました。

7月ごろには、世の中も規制解除の方向になったため、いったん、制限つきの直接面会に踏み切りました。週1回、30分、1回の面会は3人まで、ファイスシールド、マスクを使用して面会となりました。

しかし、またコロナが増え、第2波が訪れましたので、再度、直接の面会は禁止となりました。

こうして、半年が経過したわけですが、いっこうにコロナは治まりそうにありません。アマニカスにご入居の患者様は、ご高齢の方が多く、ご家族との面会を強く希望されます。面会ができないと、家に帰りたいが始まります。スタッフもできる限り、相手をするよう努めますが、一日中、そばにいるわけにもいかず、ご家族がいないとお一人の時間も増えます。ご高齢者は、認知が進む原因にもなりますし、精神的に不安定になります。

今までは、アマニカスの入居者様が集まって、一緒に食事したり、色々な催しに参加して、楽しい時間を過ごすことができましたが、コロナ禍の中、そうしたこともリスクが増え、いっさい行えていません。

いったい、この状況をどうやって切りに抜けていけばいいのでしょうか?頭を悩まします。

アマニカスでは、先週から、また週1回の直接の面会に踏み切りました。万一、ご家族の誰かが菌を持ち込めば、入居者様多数に広がる可能性がありますが、ご家族の希望も強く無視できない状況です。

これから、冬を迎え、一般的な風邪やインフルエンザのリスクも高まります。発熱するたびに、コロナなのか一般の風邪なのかインフルエンザなのかと右往左往せざるを得ません。特にコロナは、すぐに検査をしても、結果がでるまで2日くらいかかりますので、その間の対応が大変です。知っている老人ホームでは、入居者様がコロナにかかっても、病院に引き取ってもらえず、施設内で対応するよう言われたようです。みなが、生と死が隣合わせのような日々となるでしょう。

こんな現場で毎日仕事をしていると、テレビで、go to travel と言って、観光地がにぎわっている様子を見ると、非常に違和感を持ちます。この先、コロナと共生するとはどういう意味なのか・・・考える日々です。    

松永 美佳子