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アマニカスのジャズライブ

アマニカスは、今年の11月10日で9周年を迎えます。千里ペインクリニックは今年の6月で16周年を迎えました。

アマニカスの地下1階には、防音設備が整った音楽室があります。収容人数は50人程度です。グランドピアノ、ドラムが設置してあり、アマニカスが開設されてから、月に1~2回の生のライブを開催してきました。ジャンルはジャズ。日本や世界で活躍する一流プレーヤーをお迎えし、毎月すばらしい音楽を市民の皆さんに提供してきました。

音楽室に入ると、そこは病院とは全く異なる別世界。照明を落としてすてきな電灯がつき、迫力ある音楽を聴いていると、病院にいることを忘れます。アマニカスに入居されている方は、病気を持っているご高齢の方がたくさんおられます。昔、聴いたことがあるジャズの名曲。今では、町の酒場に聴きに行くことなどありえない現状ですが、アマニカスの下に下りれば、病気のつらいことも忘れます。スタッフも忙しく、夜の街に音楽を聴きに行くなどめったない現状ですが、毎月、ここで白熱する生のライブを聴けることは、日常のストレスから解放される瞬間です。

今年の2月で106回を迎えましたが、コロナ禍の中、ライブの開催ができなくなりました。このまま、いつまで続くのか?病院であるだけに、万一、ライブを開催してここでコロナの感染が起これば、アマニカス入居者の方々に広まってしまいます。慎重にならざるを得ません。しかし、このままライブの中止が続けば、市民の皆さんのストレスも高まり、ミュージッシャンの収入も減ります。

そこで考えました。音楽を収録し、配信する方法です。

すでに2回の収録が終了しました。配信は会員制です。1年の会員になっていただけた方に配信します。オンラインで聴いていただける方は月2000円、DVDをご希望の方は月3000円です。今から会員募集が始まります。企業や個人の方に寄付もお願いして、収録に費用に充てています。

こんな閉塞した時代だからこそ、心の癒しを大切にしなければなりません。音楽は国も時代も越え、みんなの乾いた心を癒してくれるでしょう。またすばらしい才能を持ったミュージシャンを皆で守らなければなりません。

どうぞ、会員になってください。一緒にすばらしい音楽を楽しみましょう!

千里ペインクリニック 院長 松永 美佳子

レク紹介第2弾

アマニカスの面会制限

コロナ禍が続く中、アマニカスにご入居の皆さまの面会制限をしています。3月4月のころは、完全に面会ができない状態となりましたが、長引く中で、ガラス越しの面会を始めました。

ガラスの外側と内側でお会いして頂き、声が聞こえにくいことに対しては、電話を使っていただきました。あるいは、クリニックに来られたご家族にipad を使っていただき、入居者様にもipad を使っていただき、ipad での面会も行いました。

7月ごろには、世の中も規制解除の方向になったため、いったん、制限つきの直接面会に踏み切りました。週1回、30分、1回の面会は3人まで、ファイスシールド、マスクを使用して面会となりました。

しかし、またコロナが増え、第2波が訪れましたので、再度、直接の面会は禁止となりました。

こうして、半年が経過したわけですが、いっこうにコロナは治まりそうにありません。アマニカスにご入居の患者様は、ご高齢の方が多く、ご家族との面会を強く希望されます。面会ができないと、家に帰りたいが始まります。スタッフもできる限り、相手をするよう努めますが、一日中、そばにいるわけにもいかず、ご家族がいないとお一人の時間も増えます。ご高齢者は、認知が進む原因にもなりますし、精神的に不安定になります。

今までは、アマニカスの入居者様が集まって、一緒に食事したり、色々な催しに参加して、楽しい時間を過ごすことができましたが、コロナ禍の中、そうしたこともリスクが増え、いっさい行えていません。

いったい、この状況をどうやって切りに抜けていけばいいのでしょうか?頭を悩まします。

アマニカスでは、先週から、また週1回の直接の面会に踏み切りました。万一、ご家族の誰かが菌を持ち込めば、入居者様多数に広がる可能性がありますが、ご家族の希望も強く無視できない状況です。

これから、冬を迎え、一般的な風邪やインフルエンザのリスクも高まります。発熱するたびに、コロナなのか一般の風邪なのかインフルエンザなのかと右往左往せざるを得ません。特にコロナは、すぐに検査をしても、結果がでるまで2日くらいかかりますので、その間の対応が大変です。知っている老人ホームでは、入居者様がコロナにかかっても、病院に引き取ってもらえず、施設内で対応するよう言われたようです。みなが、生と死が隣合わせのような日々となるでしょう。

こんな現場で毎日仕事をしていると、テレビで、go to travel と言って、観光地がにぎわっている様子を見ると、非常に違和感を持ちます。この先、コロナと共生するとはどういう意味なのか・・・考える日々です。    

松永 美佳子